おはようございます。cooperです。
今朝は石田衣良さん著の「波の上の魔術師」を読了しました。
読者プロフィール
石田衣良さんは、1960年生まれの作家さんです。
広告会社やコピーライターを経て、1997年には「池袋ウエストゲートパーク」で推理小説新人賞を受賞しています。
ちょうど私と同じくらいのアラフォーの方々の中には、本シリーズを読んだ人も多いのではないでしょうか。
「娼年」や「4TEEN」など、「THE青春小説」という作品が多く、多感な時期に大いに影響を受けたように記憶しています。
本書をオススメしたい人
- 成り上がりのストーリーが好きな人
- ギャンブルを戦略的に攻略していくことが好きな人
解説・書評
本書は株式投資を利用して、庶民のなけなしの財産を奪った大手銀行に対して復讐を仕掛ける男達の物語です。
主人公の男性は、就職浪人中のうだつの上がらない青年で、一人の老人から声を掛けられることからストーリーが始まります。
老人は裏の世界で暗躍する投資家であり、彼に投資のイロハを教え込みます。
毎日、新聞を読み込むことと、たった一社の株価を手書きすることで、青年は株価や市場の動向でさえ理解していきます。
ここで、現代社会においては情報が溢れすぎていて、私自身このような基礎的なことが疎かになっているように感じました。
もっと世の中のことを知り、企業のことを調べ上げて、行動に移さなければ、個人投資家は勝っていけないことを痛感しました。
この一社というのが、ある投資商品を庶民に売りつけ破滅に落とし込んできた銀行で、個人的な恨みもあり、この老人と手を組んで復讐を計画します。
情報操作やインサイダーも活用し、一気に攻め込む姿は、爽快そのものです。
さて二人の運命はいかに・・・?
本日もご訪問いただき、ありがとうございました!