おはようございます。cooperです。
今朝は、D.カーネギー著の「道は開ける」を読了しました。
世界的な名著ですね!
著者プロフィール
カーネギー氏は、1888年アメリカのミズーリ州で生まれました。
セールスマンなどの仕事を経て、YMCAの夜間学校で「話し方」についての講座を持ちます。
この時の講座用のテキストが、本書やこれまた名著の「人を動かす」のベースになりました。
私は社会人になってから、この「人を動かす」を読んで、大変感銘を受け、世界観が大きく変わりました。
「人を動かす」という和訳だけ聞くと、一見、ずる賢い人心掌握術の本なのかと思ってしまいます。
しかし本書では、「相手の欲求を満たすことを心掛け、適切な対話をしていくこと」で、win-winの関係を築くことができることを、多くの事例を交えて伝えています。
特にまだ社会人として駆け出しで、自己中心的であった自分にとっては、目からウロコの内容で、今でも人付き合いを行う上でのバイブル本となっています。
本書をオススメしたい人
- 漠然と心のどこかに不安な気持ちを抱えながら毎日を過ごしている人
- 疲労や不安を予防して元気になりたい人
- 幸福と成功をもたらす仕事を見つけたい人
解説
本書は、ニューヨークで不幸のどん底に陥っていたカーネギー氏が、仕事を辞めて、社会人学校向けに始めた講義の内容がベースになっています。
そこでカーネギー氏は「ビジネスマンとして成功を上げるための方法」を端的に伝えようとしました。
そこで本書では特に、なぜ人は不安を感じるのか、そしてそれにどうやって打ち勝つのかを述べています。
鉄の扉で過去と未来を閉ざし、今日という一区切りを生きる
不安を感じるのは、過去や未来に心がとらわれるためです。
今日という日を我が物とすることが、不安をなくす一番の方法です。
さらに、本当の心の平穏とは、最悪の事実を受け入れるところから始まるとも語っています。
ここで、カーネギー氏が何度も強調している、不安との向き合い方に関する「公式」を記載します。
<ウィリス・H・キャリアの魔法の公式>
- 「最悪の場合、どんなことが起こりえるか?」と自分に問いかける
- 必要ならば、それを受け入れる覚悟をする
- 落ち着いて、最悪の事態を改善していく
この公式に従えば、不安な状況も好転させることができると、何度も語っています。
これは私も同感です。
何となく不安でモヤモヤしていることも、紙に書き出して対処法を検討することで、そこまで重く考えることではないなと冷静な気持ちになれることが多々あります。
世界最高の医師とは?
また人生を健康的に過ごすために、何よりも必要なことを以下のように定義しています。
世界最高の医師とは…
- Doctor Diet(食事)
- Doctor Quiet(静寂)
- Doctor Merry Man(陽気さ)
これも非常に共感しました。
医師による治療や投薬よりも、以下に心を平穏に保つかが、身体の健康にも欠かせないと仰っています。
この本を読んで、会社での振る舞いを見直し、同僚や部下と接する時には、明るく声を掛けるように気を付けています。
また「静寂」を取り入れるためには、ブログを書いたりキャンプを楽しむことで、仕事や家庭と少し距離を置くことを意識しています。
BBQなど、外で食べる「食事」もやはり心の平穏には欠かせない存在になっていると思います。
さらに、宗教についても深い見識を持っているようで、「信仰心を持つ者は、逆境にも強い」という持論も展開しています。
このように、本書は文庫で500ページ超と、かなりの長編にはなりますが、非常に学びの多い書となっています。
正直、自己啓発本としては、本書と「人を動かす」、「7つの習慣」を精読することが一番良いようにも思います。
本書も何度も読んで、豊かな人生を過ごすための気付きを得られたら良いなと思います。
本日もありがとうございました!