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男が惚れる男

おはようございます。cooperです。

今朝は石原慎太郎さん著の「あるヤクザの生涯」をご紹介します。

石原さんは1932年神戸生まれで一橋大学卒。1955年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」で文學界新人賞を、翌年芥川賞を受賞しており、その後も世に影響を与えた名著多数の方です。これまで私は大物政治家のイメージが強かったです。

書評

90歳近いご高齢に関わらず、本書にちりばめられた艶っぽい文章を作り出すことが出来る石原さんを素晴らしく思います。

本書の発行人は幻冬舎のあの「見城徹さん」です。勝手な推測ですが、石原さんと見城さんのタッグにより、文章はさらに磨かれていったのだと思います。

私が、この本を手に取った理由は、単純に「カバーの安藤昇さんの写真がかっこよかったから」です。「この人誰だろう?あっ、しかも石原慎太郎さんの作品だ。」くらいな感じです。男の色気というか、とても魅了されるものがありました。

本書は、若いときに戦争で特攻隊員を経験した安藤昇さんが、その後に愚連隊、安藤組組長、そして組解散後は映画俳優を経験するという異色の人生を綴った作品です。

そんな中、私が思う安藤昇さんの魅力は、やはり「とにかくモテまくった」ということです。

こういう、自己を省みずに己の野望の達成のために突き進む男というのは、女性にとって魅力的に映るんですね。しかも数多くの女性と浮名を流しながらも、「彼女の誰もが、俺との関係を後悔はしていない」と言い切ってしまうところも、自己中でかっこよすぎです。

以下、後書きより。これヤバいです。

男というのは普段の見かけがどうだろうと、いざと言う時に真価がわかるものだ。松の木は花も咲かず暑い真夏にはどうと言って見所のない木だが、雪の積もる真冬には枝を折るほどの雪が積もっても、それに耐え、青い葉を保っている。それが本物の男の姿だというのだ。俺はこの詩(雪後の松)が好きなんだ。

 

なかなか、現代の我々の生き方、考え方に応用するのは難しいかもしれませんが、「せめて日々を大切に生き、後悔のない人生にしたい」という思いに浸ることができました。

本日もありがとうございました!