おはようございます。cooperです。
今朝は、凪良ゆうさん著の「滅びの前のシャングリラ」をご紹介します。
著者プロフィール
凪良さんは、滋賀県生まれの作家さんで、2006年にデビュー。20年「流浪の月」が本屋大賞でグランプリを獲得し、さらに本作が21年の本屋大賞にノミネートされるという偉業を達成しています。
書評
学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香、そして…。
「1ヶ月後、小惑星が衝突し、地球が滅びる」
荒廃していく世界の中で、残された時間をどう過ごすのか。衝撃的なラストに、心が揺さぶられ、思わず涙してしまいました。
本作はもちろんノンフィクションで、かなりぶっ飛んだ設定の作品なのですが、不思議とその世界観に入り込めてしまいます。
「日本は平和な国」と言われますが、地球滅亡を宣言された後の日本人は、あまりに自分勝手で凶暴な姿に豹変し、それが妙にリアルに映りました。
周囲の環境や自分が置かれる立場が変わるだけで、人は簡単に変わってしまうんだなと改めて気付かされました。
昨夜読み終わって、興奮したまま眠りについたので、怖い夢をたくさん見てしまいました。。読む時間帯など考慮しないと、翌日の仕事に響きますね。
もし、あと1ヶ月で地球が滅亡するなら、その時間を誰とどのように過ごしますか?
私は、まず一番に家族(親族)の顔が思い浮かびます。ただ、これはきれい事かもしれません。
本当にその状況になったら、ここには書くことができないような野蛮な行動を取ってしまう可能性が高いなと思います。だって、どうせ先はないから。人は、将来を楽しく平和に過ごすために、道徳的な行動ができるのだと思います。その「将来」がなくなってしまったら、道徳に従う必要がなくなってしまいます。
ぜひ、この壮大な世界観、人生観に触れ、感動を共感させていただけたらと思います。
本日もありがとうございました!