おはようございます。cooperです。
今朝は、山崎俊輔さん著の「日本版FIRE超入門」をご紹介します。
色々な投資やFIREに関する書籍を読んできましたが、特におすすめできる一冊となっています。
本書をおすすめする理由
- 日本の制度を活用した内容となっている
- 厳しい現実についても書かれている
- FIRE達成後に必要な手続き、資産管理が分かる
まず1について、これまでのFIRE本は、米国版FIREがベースになっていたと思います。米国版では不動産投資も選択肢の一つとして挙げられていましたが、本書では「不動産・FXに手を出さなくてもFIREの挑戦は成り立つ」と明言しています。これは私も同感です。良い物件を自分で見分ける、もしくは紹介してもらえる自信は全くありませんし。。
イデコやNISAの活用についても分かりやすく書かれています。
2について。FIREは良い面ばかりが取り上げられますが、やはりその道程は厳しいと仰っています。まずは節約スキルを身に付けて、それをFIRE成功後も続けよとのことです。
- 年収アップは欠かせない
- 働きがいに搾取されないよう、ドライに年収の多い仕事を選ぶ
- 共働きかつ奥さんも正社員を目指す
- 固定費10%減、生活費25%減を目指す
特に私が目指す50代でのFIREにおいても、7,000万円(年利2.0%想定)くらいはあった方が良いと述べられています。確かに年金がもらえる65歳までの間、資産を取り崩していくのにビクビクしたくはないですよね。かなり保守的な考えにも好感が持てました。
3について。正直これが私の中で最も興味があった内容です(しかし他の本ではあまり書かれていなかった)。実際に退職した時に、どんなお金がもらえて、どんなお金が必要になってくるかということが丁寧に説明されています。雇用保険や健康保険の手続きなど、かなり大変そうです。
また、FIRE後は自分の金融資産を取り崩していくことになりますが、「自分で自分に払う給料」のような仕組みを作ることを勧めています。定期的に生活費を利確していくイメージですね。
そしてやはり最後は、FIRE後の「生きがい」を見つけることについて書かれていました。
山崎さんのお父様は、リタイア後1年は「日暮れまで缶ビールを空けずにどう過ごすか」ということに悩まれたそうです。かなり深いですね。
本書では、主に3段階のFIREを紹介されています。
40歳代→50歳代→プチFIRE(60歳)といった感じです。
これを「5年刻み」で再チャレンジしていこうと勧められています。私も50歳で一度考え、働きたかったら働けば良いくらいに考えたいなと思います。
かなり実践的でタメになる内容となっています。
最近、FIRE本として似たような本が出回っていますが、まず本書を読んでいただきたいと思います。
本日もありがとうございました!
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