おはようございます。cooperです。
今朝は、為末大さん著の「諦める力」をご紹介します。為末さんは、世界陸上の400mハードルのメダリストです。
冒頭で、諦めるという字は「明らめる」、つまり過度な執着をせず道を明らかにすることと表現できると述べています。元々、100mランナーであった為末さんは、高校のインターハイで、当時の指導者より400mハードルを勧められ、そこから転身したようです。当時は相当の葛藤があったようですが、メダリストになりたいという目的と果たすために、気持ちを切り替え、後に大きな成果を上げています。
印象に残ったこと
- 全力で挑むことを避けてきた人は、この自分の範囲に対してのセンスを欠きがちで、それこそが一番のリスクである。
- 目的を達成するために、手段を諦めることは、時に有効である。
- ダメなものはダメだと言ってくれる人間は必要えある。
- 人生は暇つぶしだと思ってから、急に自分が軽くなって、新しいことをどんどん始められるようになった。
- 自分の中で、納得感を持って終わることが大事である。
- 自分の勝てる確率を理解して、努力する。
- どうすれば勝ちなのかが決まって初めて戦略が生まれる。→勝ち負けは、人のランキングではなく自分で決めたもの。
- 「選ぶ」ことを人任せにしない。
- 「自分が一番になれる仕事」って、例えば何だろう?
挫折と成功を経験したアスリートだからこその言葉もありますが、ビジネスマンにとっても参考になる内容だと思います。
実のところ、私は自分のことを「明らめた」側の人間だと思っています。昨年まで工場の生産ラインで仕事をしていた時は、技術で社内のトップを目指すのは難しい、あまり自分には向いていないかもと感じていました。その一方で、部下のモチベーションUP、指導育成などの分野に興味を覚え、もっと全社を動かすような仕事をしてみたいと思うようになりました。
ただ、本社のいわゆる花形部署は技術力で認められた人が配属されており、私にはとても荷が重い業務に思えました。そこで「窓際でも良いから、自分が活躍できそうな部署」を検討し、異動を希望したところ、今の部署に異動することができました(人気がない部署なので)。
誤算だったのは、直近で優秀な人材が集められており、そう簡単には活躍できそうもないことでした。今では良い目標ができたと捉えて、気持ちを切り替えています。
きっと為末さんも、400mに転向後、上手くいくことばかりではなかったと思います。最近、何となく仕事に対してモチベーションダウンしていましたが、今の部署で色々と試してみて、自分の可能性を模索してみようと思いました。
本日もありがとうございました!