おはようございます。cooperです。
今朝は、原作ニーチェの「漫画 ツァラトゥストラはかく語りき」をご紹介します。原作は読んでませんが、You Tubeで本作を紹介している動画を見て、漫画版を読んでみました。
あらすじ
「神は死んだ」という名言で有名な本作です。
奴隷制度があった時代、人々はルサンチマン(恨みや強者への憎しみの思い)を抱え、自分たちこそ救われるべきだと考えたことから、心の中に神を作り出しました。言葉通り、作り出したものです。しかし残念ながら現実は変わることがないため、「神は死んだ」と言われるようになったようです。
その後の産業の発展により、過酷な労働はなくなりました。しかし神の「〜すべき」という教えがなくなったことから、人々は高望みすることなく、「そこそこ」の暮らしで満足するようになってしまいました。こういう人のことをニーチェは、「末人」と呼んでいます。そして末人ではなく、「超人」を目指すように指南しています。
超人とは、
- ラクダのように重荷をいとわず
- 心の底から欲するものを獅子のように求め
- 幼子のように恍惚として人生とたわむれる
生き方を指します。
本書の内容を、ある老人がサッカー少年カツキの人生にアドバイスする形で解説しています。
所感
あのニーチェがなぜ「神は死んだ」や「末人」などという、救いのない発言をしたのかと不思議に思い、本作に興味を抱きました。
漫画なので詳細は描かれていないかもしれませんが、この作品は決してネガティブなものではないと思いました。神によって人生が決められないということは、自分で決められる、決めるべきだということです。そんな中、ただ流されるままに生きていたら「末人」になってしまいますよと警告してくれているのだと思います。(と私は捉えました。)
現代ではさらにその傾向が強まったように思います。ただサラリーマンとしてそこそこの給料をもらって定年まで勤め上げるという時代は終わったと思います。そんな中、今日はこれから24年度入社予定の学生に対してインターンシップを行うことになっています。ウェブ中継ですが、これまでの自分の経験を話したり、学生さんからの質問に答えるようです。キラキラした学生さんたちを見て、私の中で何か変化が起きるのか、とても楽しみにしています。
本日もありがとうございました!