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音楽(評価:★★★☆☆)

おはようございます。cooperです。

今朝は、三島由紀夫さんの著作「音楽」をご紹介します。「金閣寺」や「春の雪」などで著名な作家である三島由紀夫さんですが、本作のことは今まで知らず、図書館でたまたま手に取った作品です。

あらすじ

主人公は精神科医。ある日、美しい女性が主人公のもとを訪れ、過去の悲惨な体験と性の悩みについて打ち明ける。しかし女性の態度には嘘や気まぐれも多く、治療は困難を極める。女性の心理と性の深さをドラマチックに描いた作品。

所感

神経症の患者が増加しているという世間の変化に、敏感に反応した著者の心情が伺えます。精神科医といっても、その症状は個々に異なるため、絶対的な正解はないという前提のもと、主人公は精神分析を進めていきます。女性の嘘を見抜いたり、時にはカマをかけたりと、サスペンス風の面白さも感じることができました。またいつも通り上手く表現ができませんが、これぞミシマ文学というのか、その場の空気感や人の心情を的確な言葉で表現する場面が多く見られました。

あとがき

私は、心理学やメンタルヘルスなどに興味があり、仕事としてもこのようなことに携われたらなと考えたことがあります。しかし本作を読んで、改めて精神分析の難しさを知り、思ったようにはいかないのではと感じるようになりました。何よりも、患者さんに感情移入し過ぎ、時には同情や恋愛に似た感情を持ってしまい、冷静な分析などできないように思いました。日々、多くの患者さんと接する精神科医さんの苦労の一端を知ることができる作品です。

 

本日もありがとうございました!