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空をゆく巨人(評価:★★★★★)

おはようございます。cooperです。

今朝は、川内有緒さんの著作「空をゆく巨人」をご紹介します。川内さんは「パリでメシを食う。」で著名なライターさんですね。

あらすじ

この作品は、いわき市の実業家「志賀忠重」と中国の世界的現代美術家である「蔡國強」との、アートと人間の物語です。

二人がタッグを組んで制作した作品は数知れず、その中でも、東日本大震災後に制作された「いわき回廊美術館」は最大規模を誇ります。

国境も歩んできた道も違う二人が、どのように出会い、そして美術館を作ることになったのか…。

感想など

私は、いわゆるアート的なことは全く分かりません。私が書く動物の絵は、とてもいびつなもので、よく家族にからかわれる始末です。

本作は、美術に興味を持つ方はもちろんですが、私のような素人にも楽しみ方があります。それは、この蔡と志賀という人間が持つ魅力にあります。

蔡さんの思い描くのは、いずれも非常にダイナミックで、スケールが大きい作品ばかりです。制作資金が乏しい時には、志賀さんはいわき市の仲間に声を掛けてチームを結成し、蔡さんの作品を実現していきます。

この、蔡さんの飾らない性格と、志賀さんの「人を巻き込む力」には、誰もが引き寄せられるものがあると思います。

後半は、東日本大震災のことが語られています。震災をきっかけに始められた「いわき万本桜プロジェクト」は今も続いており、なんと完成は250年後のみ込みとのことです。まとめると、「あーすごいなー。こんな人に少しでも関わってみたいなー。」と、読後は放心状態になりました。

そして、この魅力を伝える川内さんの表現力も、大変素晴らしい。良い作品に出会えました。

 

今日終われば連休の方が多いのでしょうか。お仕事がんばりましょう。本日もありがとうございました!