おはようございます。cooperです。
今朝は、伊坂幸太郎さんの著作「逆ソクラテス」をご紹介します。
子供の夏休みに合わせて、昨日まで沖縄旅行に行っておりました。その飛行機の機内で読んだ本です。
本書は小学生が主人公の、５つの短編集です。
うまく表現できませんが、いじめや子供への犯罪、虐待などのテーマを取り上げつつも、随所で伊坂さんらしい温かくもキレを感じる作品だと思いました。
作品の最後には、文庫化記念インタビューが付録されており、創作に１０年を要したことを知りました。そこには、一つの作品を作り上げることへの葛藤をうかがい知ることができました。
世の中には色々な作家さんがいるとは思いますが、この方は本当に読み手のことを意識されていると感じました。
作品には、「僕はそうは思わない」という力強い言葉が出てきます。子供も大人の世界でも、力を持った人の意見や考えに引きづられることは多々あります。そんな時、声には出さずとも「僕はそうは思わない」と、自分を保つことができるか。
伊坂さんの作品の中で、今、最も息子に読んでもらいたいと思う作品です。
それでは本日もお仕事がんばりましょう！ありがとうございました。
