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なぜ「若手を育てること」のは今、こんなに難しいのか(評価:★★★★☆)

おはようございます。cooperです。

今朝は、リクルートワークス主任研究所主任研究員である古屋星途さんの著作「なぜ、若手を育てるのは今、こんなに難しいのか」をご紹介します。

勝手な思い込み事例

本作は、いわゆるZ世代の教育に悩むビジネスマン向けに、あらゆる調査データを用いて、若者が何を考え、どうアプローチすべきかを指南して下さっている作品です。

作品では、我々が抱く若手に対する思い込み事例と、データ分析の結果を比較しています。特に印象に残った内容を以下に列挙します。

  1. (思い込み)Z世代とは、今までにない価値観を持った人種なので、まずはその価値観を把握しなくてはいけない…。→実際は、安定重視タイプと挑戦重視タイプの二極化が著しい。
  2. (思い込み)労働環境を改善すれば、辞めないでいてくれる…。→「職場がゆるくて辞める」という若手もいる。
  3. (思い込み)心理的安全性を高めれば、若手の離職は止められる。→心理的安全性だけでなく、キャリア安全性が重要。

 

まずは若手への偏見をなくして、しっかりと向き合うことが大切ということです。また「キャリア安全性」というフレーズが印象に残りました。これは、以下の3つの要素から成り立つとのことです。

  1. 時間視座(このままこの会社にいて成長できるのだろうか…。)
  2. 市場視座(このまま職場の仕事をしていると転職できないかも…。)
  3. 比較視座(友人・知人などまわりの同年代と比べて劣っている気がする…。)

そして、心理的安全性とキャリア安全性は正の相関がないことが示されているようです。つまり、心理的安全性があっても、キャリアに不安を感じているなら、仕事を辞めてしまうこともあるということです。

所感

正直、私が若い時は、それこそ「何も考えずにガムシャラに仕事をしてきた」と思います。パワハラ上司や長時間労働のおかげ(?)で、心理的安全性なんて皆無で、キャリアを考える暇もありませんでした。

そんな中、労働環境が改善された現代においては、将来のキャリアを考える若者が登場するのは自然なことですね。とても勉強になりましたし、私ももっと頑張らなければと思いました。

4月から、私の組織に入社4年目の女性が異動してきて、私の下についてもらうことになっています。少しでも彼女の役に立てるように、本書を購入しました。ただ小手先のテクニックには頼らず、まずは色々とお話ししたいと思っています。

それにしてもキャリア安全性か…。良い時代、そして複雑な時代になりましたね。

 

今日は水曜日、週の折り返しですね。久々に晴れて気持ちがいいです。

今日もお仕事がんばりましょう。ありがとうございました!