おはようございます。cooperです。
今朝は、湊かなえさん著の「落日」をご紹介します。
湊さんは、言わずと知れたミステリー作家さんですね。と言いながら、私はミステリーという分野は敬遠していて、これまでほとんど読んだ記憶がありません。
なぜ今回、湊さんの本を読んだかと言うと、朝の情報番組で湊さんのことを知り、非常に感銘を受けたからです。
ざっくり言うと、「子供を寝かし付けてから執筆活動を始め、朝、子供を送り出してから寝る」という生活サイクルを続けているということでした。色々な意味で、普通の感覚ならこんなのムリだと思います。ただ、恐らくこれが湊さんなりの「習慣化」なのかなと解釈しました。私も頑張ろうと思いました。
書評
本書は、新人脚本家の主人公(千尋)が、新進気鋭の映画作家(香)から、新作の相談を受けるところから始まります。それは、過去の殺人事件を舞台にしたいという内容であり、その場所は千尋の生まれ故郷でした。なぜ香がその作品を作りたいのか、その理由が徐々に解き明かされていき、話が展開していきます。真実と救い、そしてそれを表現するとはどういうことか、深いテーマが題材となった作品でした。
印象に残ったのは、以下の文章でした。
「(中略)人は二度死ぬんだって。一度目は、体の死。二度目は、存在の消えてしまう死。お姉ちゃんがいると信じていれば、信じている人の中でお姉ちゃんは生き続けられるし、真尋もお父さんもお母さんも、お姉ちゃんの存在する人生を送ることができる」
自分の死のことを、ちゃんと考えてみたいと思いました。
話は若干逸れますが、年末は遺言を書いてみたいと思っています。どんなことを書くかはこれから考えますが、死んでから家族が困らないようにしたいと思っています。
まだ20年くらいは死ぬ気はないですが。笑
本日もありがとうございました!