おはようございます。cooperです。
今朝は、草薙龍瞬さん著の「大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ」をご紹介します。
著者プロフィール
草薙さんは、興道の里代表の僧侶です。
中学中退後、家出し、放浪の後に、大検を経て東大を卒業。政策シンクタンクなどで働きながら、インドで得度出家。現在は、インドで現地仏教徒とともに、インド社会変革を目指すNGOと幼稚園を運営しているそうです。
日本では、宗派に属さず、仕事や人間関係、生き方全般を伝える活動をしているようです。
書評
本書は、これまで生き方や人間関係について数々の書籍を上梓してきた草薙さんが、「家族」との関係にフォーカスして記した書籍です。
草薙さんは、人が抱える苦しみや生きづらさには、人の「業(ごう)」が関わっていると述べています。業とは、自分の人生を作っている原因、心を突き動かしている力のことです。そこに人が、「執着」(こだわる・強く反応してしまう)ことで苦しみを作り出すということです。
大切なのは、自分の業を正しく知り、無理に抑えつけるのではなく、「あっ、自分の業が出ているな」と客観視できるようになることです。
面白かったのは、「親の業のタイプを知る」という内容です。あなたの親(またはあなた自身)はどのタイプでしょうか?
- 求めすぎ型(期待・要求が過剰なタイプ)
- 怒り型(なぜかいつも怒っている)
- 決めつけ・判断しすぎ型(規範・信念で他人をコントロールする)
- 妄想型(干渉・溺愛など、頭の中で相手を私物化する)
- 関係希薄型(愛情が乏しい)
- 傲慢・支配者型(自分が絶対正しいという思い込み)
- 支離滅裂・身勝手型(やりたい放題)
いかがでしょうか?
あなたの身の回りの「やっかいな人」の業を知れば、少しは気楽に相手と関われるのではないでしょうか。
この書籍を読んで気付いたのですが、私の両親は「どの型にも当てはまりません」でした。つまり、理想の両親ということです。
正直、平々凡々なサラリーマン家庭に育ったという自負がありましたが、今となっては相当恵まれた環境で暮らしていたんだなと思います。
その一方で、私自身は親として、自分の業を押しつけてしまっていないか心配になりました。少し、タイプ6の支配者型が出てしまいそうなことがあるような気がします。
「私は色々な社会経験をしているから、子供はそれに従えば良い」と、どこかで思ってしまっている節があります。子供からしたら、たまったものではありませんね。
自分の業を知り、それと上手く付き合い、悪い形で出てしまわないようにする、ということが人生を幸福に生きるヒントになります。
心が安らぐ良書だと思います。
本日もありがとうございました!
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