おはようございます。cooperです。
今朝は坂本龍一さんの著作「音楽は自由にする」をご紹介します。
あらすじ
本書は、音楽家である坂本龍一さんの自伝です。将来何になりたい?という問いに答えることができなかった幼少期。幼稚園で何気ないきっかけで触れることになり、その後の将来を決めたピアノ。学生運動に強く関わっていく学生時代。
その後は、細野氏、高橋氏と結成したグループYMOと、個人の活動で世界の音楽に功績を残します。往年の坂本さんは、積極的に環境問題にも関わります。
そんな一生を本人の語り口で描いた自伝です。
所感など
まず文章が丁寧で非常に読みやすいと思いました。音楽ができる人は表現力という観点で優れているように感じました。
作中に、「表現というのは結局、誰にでも分かるように抽象化という作業が必要。その役を言語や音楽や文化が担っている。」というような文章がありました。
この文章から、世の中のあらゆる仕事や活動は、この抽象化と具体化のバランスで成り立っていると感じました。会社組織や家族においても、人と人が完全に分かり合えることは難しく悩むことが多いですが、本作から何かしらのヒントをいただいたような気がします。
また坂本さんが近しい人を亡くした時に、「亡くなった後、いかに故人のことを深く知らなかったことを思い知らされた。」というような文章を2回掲載しています。これも何だか印象に残る表現でした。
生前に本書に出会っていれば…と悔やみましたが、彼の音楽に触れて、少しでも彼の意識に近づけたらと思います。
先週は寒い中、千歳方面に出張して、ひどい思いをしました。今週は出張はありませんが、溜まったタスクの処理に追われることと思います。
今週もお仕事がんばりましょう。ありがとうございました!