おはようございます。cooperです。
今朝は、後藤宗明さんの著作「リスキリング実践編」をご紹介します。後藤さんは、銀行入行後、NYでグローバル人材育成を行うスタートアップを起業し、2021年より、日本初のリスキリングに特化した非営利団体を設立されています。
世間でもよく耳にするリスキリングですが、これまで私は、50代や定年後のオジサン世代の「学び直し」の話と捉えておりました。まだ本質的な部分の理解が足らないと思い、本書を手に取りました。
印象に残った言葉
- リスキリングとは、「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」を指す。(単純な学び直しではない!)
- リスキリングは、マインドセット→学習→スキル→職業(キャリア)に大別することができる。(学習しても、実践し、職業につなげなければ意味がない!)
- 就業時間内に企業が業務として推進すべきもの。
- リスキリングは若い世代にも必要。(若いうちから習慣化することが大事)
- 2023年には、雇用創出数(6,900万件)が雇用消失数(8,300万件)を初めて下回った。(雇用が純減する時代に突入した。)
- 2027年までに重要性が増すスキルの中で、テクノロジーリテラシー、システム思考、AIとビッグデータのスキルが上昇している。
- ビジネスの成功には、グロースマインドセット(成長思考)が大切。(意識高い系で良い。6割理解でもまずやってみよう!)
- 「何をしたら良いか分からない」という人には、情報量と行動範囲が圧倒的に足りないことが多い。
- 自分の強みとなるスキル✕デジタルスキルでどんな可能性があるのかを考える。
- アウトプット比重を増やし、世渡り上手力(ストリートスマート)をバランス良く身につける。
- 年を取ってやっちゃいけない3つの話とは「説教、昔話、自慢話」である。(高田純次)
- 解雇されることも視野に入れる。
- 生成AIは人間の能力を拡張するために活用すると考える。
所感など
本書には、現在の仕事に直結する学びが多くありました。そして、自分はまだまだ甘ちゃんで仕事しているように感じました。ここまで自己を厳しく見つめ、上昇志向を持った人がいるとは…というのが感想です。
逆に言うと、ゼロからイチを創り出す人や、起業したりする人は、こういう思考を持っているんだろうなと思いました。
今の会社では、このリスキリングの考え方を取り入れて、研修や教育課程について大幅な舵切りをしていたことに今気づきました。
ただ、それが私達社員に伝わっていないのが現状です。「学習は、やりたい奴が立候補してやるもの」というイメージが植え付けられている気がします。
本書を読んで、少しだけ自分自身のマインドセットができたので、視野を広げて行動してみようと思います。
最後に印象に残った言葉です。
Skills as a New Currency(スキルは新しい貨幣)
日本の働き方も、これから数年で大きく変わっていくように感じています。何とか食らいついていかなくては…。
本日もありがとうございました!