おはようございます。cooperです。
今朝は、川村元気さん著の「世界から猫が消えたなら」をご紹介します。
本書は、悪魔に余命間近を宣告された主人公(30代男性)が、1日余命を延ばすために、ある行動を取り、孤軍奮闘するお話です。
その行動とは、世の中から、何かを「消す」という行為です。初日は、電話(携帯含む)を消すことで1日を生き延びました。
その後も、自分にとって大事なものを1つずつ消していきながら、多くの葛藤を抱えていく主人公の姿が、なかなか切なく感じました。
この話を読んで思ったのは、現代は「なくても大丈夫なもの」で溢れているなということです。(著者が伝えたいこととは違うかもしれませんが。)
まず最初に主人公が消した「電話」についても、たぶんなくて大丈夫です。いつでも人とつながることができるのは便利なことも多いですが、いつでも心が休まらないというネガティブな面もあります。以前のブログで紹介した「スマホ脳」という本でも、そのことに触れていたと思います。
「こんなもの、あるから使ってしまうんだ」っていうものありませんか?
この話の中では、「時計(時間)」を消すという場面も出てきます。確かに、私達は常に時間に縛られて生活していますよね。
寝る時間、起きる時間、電車の時間、ブログ書く時間、出勤・退勤時間、子供の習い事の時間・・・挙げていけばキリがありません。年齢なんてものも、時間から来ていますよね。
そのせいで、生活の中には至るところに時計があります。この時間という概念から解放されたら、どんなに楽に生きられるか。。少なくとも、趣味のキャンプをしている時くらいは、スマホや時計は使わないようにしたいなって思いました。
本書は、とても軽いお話で読みやすいので、一度読んでみていただきたいと思います。
ありがとうございました!
最後、本書より引用。
「人生は、近くで見ると悲劇だけれど、遠くから見れば喜劇だ」 チャップリン