おはようございます。cooperです。
昨日、電車の中にカバン一式を忘れてしまうという恐ろしい夢を見ました。しかし、途中「これは夢かも」と思える瞬間があり、意識を覚醒させたところ、目を覚ますことができました。新年度が始まって、色々と気疲れしているように思いますが、頑張ろうと思います。
今朝は、脳神経外科医である菅原道仁さんの著作「そのムダづかい、やめられます」をご紹介します。
印象に残ったこと
本書は、いわゆる投資や節約のノウハウ本ではなく、脳の仕組みや行動のクセを知ることで浪費を防止しようという内容です。「そこまで浪費している自覚はないのに、何故かお金が貯まらないなー」という人にオススメです。
●浪費を促す脳の特徴
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バンドワゴン効果→大勢の人が選んでいるから良いもののはずだ(とりあえずビール!など)。
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ハロー効果→目立ちやすい特徴に影響されて、他の条件を簡単に変えてしまう(身だしなみの整っている営業マンは仕事ができそう!など)。
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正常性バイアス→自分だけは大丈夫、何とかなるだろう(健康診断の結果を軽んじるなど)。
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後知恵バイアス→何かが起こった時、それを予想可能だったと考える(上司に怒られた時の「あー、なんか、イヤな予感はしてたんだよなー」)。
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プロスペクト理論と損失回避性→得よりも損を多く見積もる。
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アンカリング効果→直前はいくらであったかに購買意欲が影響される(値札の訂正を見ると買いたくなる)。
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サンクコスト効果→かけた費用分のメリットを回収しようとしてムダな費用をかけつづけてしまうこと。
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返報性の原理→他人からの好意や譲歩を受けた時にお返しをしなければと感じること(デパートの試食をすると、つい買ってしまう)。
何か一つでも思い当たることがあるのではないでしょうか。これら思考のクセを理解しておくことで、多くのムダな浪費を防ぐことができると思います。
そして本書の後半では、心から欲しいもの、満足できるものだけを見極める方法について述べられています。
それは、
「そのモノや体験にお金を使うときに、”ストーリーを正しく描く”ことができましたか?」と自分に問いかけてみる。
ということです。例えば服を買うとき、「秋の寒い日に、その服を羽織っている自分」と具体的にイメージできるかということです。そのポイントとして以下の通り述べられています。
- 主人公は、必ず「私・自分」にする
- 「いつ」「どこで」「誰と」使うかを具体的に描くことができる
- 「見栄」や「見返り」に踊らされていない
この考えでいけば、ほぼ全ての衝動買いは防ぐことができるのではないでしょうか。そして、ストーリーを描くとができることには、惜しみなくお金を使うことができるようになると思います。
簡潔明瞭な文章と具体的な事例で、非常に分かり易い内容となっています。ぜひ一読していただきたいと思います。
今日もお仕事がんばりましょう。ありがとうございました!