おはようございます。cooperです。
今朝は、渡辺淳一さん著の「鈍感力」を読了しました。
本書は、私が社会人1年目かそこらでツラかった時に、父親からもらったものです。
当時はあまり深く読めておらず、再度読み直したところ、新たな学びを得ることができました。
著者プロフィール
渡辺さんは1933年北海道生まれで、札幌医科大学卒業の医学博士です。
整形外科医のかたわらで執筆活動を始め、数々の賞を受賞しています。
「失楽園」や「愛の流刑地」など著書は多数にわたります。
これらの著書が医学の専門書や健康にまつわるものではなく、全くことなる分野であるのがスゴいですね。
本書をオススメしたい人
- 人の目が気になり、思い切った行動や発言をすることができないと悩んでいる人
- 社会でストレスなく過ごし、自身の才能を存分に発揮したい人
解説・書評
本書では、社会の荒波を乗り越えていくためには「鈍感力」が必要だと述べられています。
渡辺さんは、「それぞれの世界でそれなりの成功を収めた人々は、才能はもちろん、その底に、必ず良い意味での鈍感力を秘めているもの」と語っています。
「鈍感、それはまさしく本来の才能を大きく育み、花咲かせる最大の力だ」とも述べています。
一般的に、鈍いと言われると、いけないように思われます。
しかし広義に考えれば、ちょっとのことではへこたれず、たくましく生き抜くことができると捉えることができます。
ナイーブであるが故に、ちょっとした失敗ですぐにへこたれてしまうなど、仮に才能があってもこれでは実力を発揮することはできません。
私も仕事関係で言えば、どちらかと言うと神経質な方だと思います。
ズケズケと言いたいことを言える人のことを羨ましく感じます。
本書を読んで、良い意味で鈍感力を身につけ、時には演じることで、もっと前向きに人生を過ごしていけるように思いました。
本書の中で特に印象に残った言葉です。
世間で言う「才能がある人」とは、然るべき時に、然るべき方法で、才能を引き出された人のこと。いわゆる「才能がある人」の周りには、必ず褒めた人がいて、次にその本人がその褒め言葉に簡単に乗る、調子の良さを持っている。
なかなか深い言葉だと受け取りました。
せっかく持っている潜在的な能力・才能も、表出するきっかけがないと、気付くことができません。
そしてそれを手放しで褒めることで、才能を自分のものにするという過程も必要だということです。
これは子育てにも通ずるように感じました。
「色々な経験の中で、子供の能力を見極め、それを本人に自覚させること」、これこそが親の務めなんだと思いました。
そういう意味では、自分の子供への関わりはまだまだだなと自省しました。
本日もありがとうございました!